研究課題/領域番号 |
18K11710
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分64030:環境材料およびリサイクル技術関連
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
岡崎 文美 三重大学, 生物資源学研究科, 准教授 (80545228)
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研究分担者 |
原 清敬 静岡県立大学, 食品栄養科学部, 准教授 (40434378)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | β-1,3-キシラナーゼ / β-1,3-キシラン / 海藻バイオマス / イチイズタ / 細胞表層工学技術 / 統合バイオプロセス / 変異型イチイズタ / グルタチオン |
研究成果の概要 |
本研究では、海藻特有の多糖であるβ-1,3-キシランから有用化学品を生産するためのプラットフォームの構築を目的とした。まず、耐熱性β-1,3-キシラン分解酵素群を用いた海藻バイオマスからの効率的キシロース生産技術を構築した。次いで、新たに糖化効率に優れた3種類の新規β-1,3-キシラン糖化酵素群をヒト腸内細菌のゲノム配列中から見出した。それら酵素群を用いた細胞表層工学技術によりβ-1,3-キシラン資化性Halomonas elongataを創製した。これを基盤として、今後、海藻資源中の未利用糖質であるβ-1,3-キシランからの有用物質生産技術の発展が期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
β-1,3-キシランは紅藻類および緑藻類の細胞壁にのみ存在する海藻特有の多糖である。その有効利用には産業利用に耐え得る加水分解酵素が必要となるが、これまでに十分な触媒効率と安定性を有する酵素は報告されていなかった。本研究では申請者らがこれまでに開発した耐熱性酵素に加え、新たにヒト腸内細菌から高効率な酵素群を見出した。これら酵素を糖化技術および細胞表層提示工学技術に応用することにより、β-1,3-キシランから有用化学品を生産するためのプラットフォームを構築した。これにより未利用資源である海藻β-1,3-キシランの利活用の進展が期待される。
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