研究課題/領域番号 |
18K11723
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分64030:環境材料およびリサイクル技術関連
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研究機関 | 地方独立行政法人大阪産業技術研究所 |
研究代表者 |
舘 秀樹 地方独立行政法人大阪産業技術研究所, 和泉センター, 主幹研究員 (60359429)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 粘着剤 / 易剥離 / 易解体 / ポリイミド / 耐熱性 / シリコーン / 縮合系高分子 / 接着剤 / リサイクル |
研究成果の概要 |
本研究では、リサイクルに利用可能な解体性と耐熱性を併せ持つ易解体性高耐熱粘着技術の開発を行った。一つの分子内に重合可能部位と光分解可能部位を併せ持つ光分解性架橋剤を合成した。これらを用いて、高い耐熱性と解体性を併せ持つ新しい粘着剤を作製することができた。この粘着剤は、200℃まで安定であり、光照射および250℃以上の加熱によって粘着強度が低下し、耐熱性を有する易解体性粘着剤として利用可能であることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、これまでに報告例のなかった耐熱性と解体性を併せ持つ、解体性粘着剤の実用化への指針を得ることができた。この粘着剤は、ある程度の耐熱性を有しながら、光照射または高温での加熱によって解体性を発現させることが可能であり、新しい易解体性材料としての可能性を見出した。本研究成果は、粘着剤にとどまらず様々な高分子材料の解体性と耐熱性向上に展開が可能であることから、従来の粘・接着技術への利用のみならず、多くの分野(家電、自動車、建材、航空宇宙等)へ応用が可能であるため、循環型社会構築を目指すための材料の一つになりえるためその社会的意義は大きい。
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