研究課題/領域番号 |
18K11727
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分64040:自然共生システム関連
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
三宅 洋 愛媛大学, 理工学研究科(工学系), 准教授 (90345801)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 応用生態工学 / 河川生態学 / 群集生態学 / 攪乱生態学 / 出水攪乱 / 流量変動 / 都市河川 / 河川性底生動物 / 攪乱 |
研究成果の概要 |
本研究は、平地河川流域の都市化が流量変動改変を介して河川性底生動物群集の動態に及ぼす影響を解明することを目的として、愛媛県道後平野の平地河川で経時的な環境・底生動物調査を実施した。この結果、平地河川では保全価値を無視できない生物相が成立していること、そして、出水攪乱が底生動物の群集動態を決定づける主要な要因であることが明らかになった。さらに、従来注目されていた流量変動の激化に加え、流域の地質に起因する河床不安定性の変異が都市河川の攪乱強度と底生動物動態に強い影響を及ぼしていることが示唆された。よって、今後の平地河川の生態系管理においては河床不安定性に注目した方策が有効であるものと考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果は、従来「死の川」と見なされていた平地を流れる都市河川には絶滅危惧種を含む多様な底生動物が生息していること、その時間的変動は出水攪乱により引き起こされていることを明らかにした。この成果は、平地河川における攪乱研究を推進し、平地河川の生態系保全策を改善する上で有用であると考えられる。さらに、従来注目されていた流量変動の激化に加え、流域の地質に起因する河床不安定性の変異が都市河川の攪乱強度と底生動物動態に強い影響を及ぼしていることが示唆された。よって、今後の平地河川の生態系管理においては巨礫の設置による安定河床の創出などの方策が有効であるものと考えられた。
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