研究課題/領域番号 |
18K11763
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分64060:環境政策および環境配慮型社会関連
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研究機関 | 名城大学 |
研究代表者 |
平児 慎太郎 名城大学, 農学部, 准教授 (00391425)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
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キーワード | 棚田景観 / 都市農村交流 / 棚田オーナー制度 / テキストマイニング / 共起ネットワーク / 環境教育 / 環境社会 / 地域参与型教材 / 農山村景観 / 棚田の保全・管理 / 合意形成 / 順序ロジット / テキストマイニング手法 |
研究成果の概要 |
本研究は富山県在住者589名を対象に“棚田の景観”、“棚田で生産されたお米(棚田米)”、“棚田オーナー制度”に対するイメージに関わるアンケートを実施し、共起ネットワークを用い、それらに関わる頻出語や共起性を明らかにした。その結果、いずれも好意的な回答が多く、棚田を含む農村景観や自然生態系などの環境財に対し一様に規範的な態度が示されることを意味していたが、身近な棚田を訪れて保全活動に参加する等の実際の活動に反映されるためにはなお克服すべき部分との乖離があることが改めて浮き彫りになった。 一方で、棚田を農業体験や環境教育の場として活用する可能性が示唆され、今後の展望する上で有益な情報が得られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
棚田や棚田景観に対する好意的な印象が先行し、それが直面する様々な課題が認識されているというある種の規範的なintentionsが形成されているに関わらず、棚田保全が円滑に展開せず、棚田オーナー制度が機能しなくなりつつある集落も少なくない。 本研究で得られた知見と実態と併せる中で、棚田保全に対する意識と行動の乖離が改めて浮き彫りになった。こうした問題を少しでも解消する手立てとして、地域の棚田を農業体験や環境教育の教材として積極的に利用することで、棚田の存在やそれが抱える課題を身近な問題として捉え直し、棚田保全に対する意識と活動の乖離を解消していく方策を考えるべき時期が迫っている。
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