研究課題/領域番号 |
18K11778
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分80010:地域研究関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
山尾 大 九州大学, 比較社会文化研究院, 准教授 (80598706)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | イラク / 紛争 / 中東政治 / 国民統合 / 国民形成 / 世論調査 |
研究成果の概要 |
本研究は、イラクを事例に、ポスト紛争期にみられる国民形成のプロセスを動態的・包括的に明らかにすることを目的とする。 そのために、「多くの人々が国家を信頼せず、相対化しているにもかかわらず、強いナショナリズムを表明するのはなぜか」という問題を解明する。この問いに答えるために、①国家建設の頓挫と信頼喪失のプロセス、②国民統合政策の変化、③トランスナショナルなアクターとネットワークの役割の3点を順に明らかにする。手法は、地域研究(質的調査)と世論調査の計量分析(量的調査)を組み合わせる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ポスト冷戦期に多発した内戦などの紛争の結果、国民形成(nation building)が極めて重要な課題となるケースがみられるようになった。その典型例が、本研究が対象とするイラクである。イラクで紛争が継続しているにもかかわらず、国家や社会が崩壊しない要因を、様々な観点から分析することは、グローバルに広がる紛争とその後の国家建設、国民形成がいかにして軟着陸するかを考えるために、ひいては平和構築をさらに進めるために、きわめて重要な課題である。
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