研究課題/領域番号 |
18K11780
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分80010:地域研究関連
|
研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
榎木 美樹 名古屋市立大学, 大学院人間文化研究科, 准教授 (60782927)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | 改宗を経たインド人仏教徒 / 亡命チベット人 / 協働・連携 / インド / 仏教徒 / 宗教的マイノリティ / 活動連携 |
研究成果の概要 |
インド人仏教徒と亡命チベット人の協働連携の歴史的経緯を整理することができた。チベット人が大量にインドに流入した1960年代から、インドにはチベット難民を受け入れ支援する体制が存在した。 喫緊の難民受け入れに目途がついたとされる1970年代以降、印中の外交問題もあって両者の交流は量や質の面から相対的に減少するが、1990年代ごろからインド人仏教徒からの接近や、亡命チベット政府を中心とするインド・チベット支援グループ活動の活性化を通じて、民間レベルでの人的交流を活性化させるようになってきた。この時の連携の旗印となるのは、「ヒマラヤの保全(安全保障と環境)」と「チベットの伝統・文化の保守」である。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、異なる背景を抱え、これまで接点をもたなかったマイノリティとしてインドに存在する二大仏教勢力が、いかなる関係性と戦略で、協働しながら持続可能なコミュニティ形成と運営を行うかについての解明をめざす、フィールド調査に基づく比較研究である。 両コミュニティにおける民衆レベルの連携のロジックが明らかになれば、これまでインド社会あるいは国際社会から「見えない存在」に留めおかれた人々の活動の軌跡が明らかになり、南アジアの地域研究および地政学的知見、ならびに社会運動に関する研究領域に新しい視点と展開をもたらすことができる。
|