研究課題/領域番号 |
18K11781
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分80010:地域研究関連
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研究機関 | 立命館大学 (2021-2022) 兵庫県立大学 (2018-2020) |
研究代表者 |
園田 節子 立命館大学, 国際関係学部, 教授 (60367133)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | トランスナショナリズム / 英領植民地 / 中国国民党 / 僑務 / トリニダード / カリブ海地域 / ディアスポラ華人 / 社会的上昇 / 華人 / 陳友仁 / 抗日戦争 / 独立 / トリニダード・トバゴ / 華僑 / 旧英領植民地 / 越境性 |
研究成果の概要 |
トリニダード・トバゴ、イギリス、台湾で公機関と個人所蔵双方の史料を調査し、体系的に収集した。20世紀の英領西インド諸島華人について、抗日戦争期と1962年独立を重点的に分析し、人種関係における位置づけ、成長産業との関わり、英国とその海外植民地に跨る社会的上昇を実証した。加えて、世代や言語、高等教育を修めた場所などの要素を重視する民国僑務の様相を明らかにし、大英帝国と中華民国双方の諸要素を反映するネットワークのうえに現地華人のトランスナショナルな生があると論じた。研究成果は日英両言語で国内外の学会などで発表し、国内外の学術雑誌特集号ならびに諸媒体に日英両言語で複数の論文を掲載した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在日本社会では事実上多民族化が進み、少子高齢化に伴う移民導入の議論もある中、移民関連研究の枠組みはいまだ大多数が特定の国家に収まるナショナルな枠組みに留まっている。移民が本来有するグローバルで越境的(トランスナショナル)な要素を理解し、より良い21世紀社会の在り方を考えるには、本研究のように歴史実証を通して、複数の国家や地域に跨るグローバリティと越境性、国の越境的行政反応などの具体的事例から知見を広げることである。成果は日英両言語で発信しており、トリニダードの公文書館とコスタリカの学術研究機関からの学術協力要請にも応じており、国際的にも学術的社会的意義を有している。
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