研究課題/領域番号 |
18K11784
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分80010:地域研究関連
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研究機関 | 国際医療福祉大学 |
研究代表者 |
河野 眞 国際医療福祉大学, 小田原保健医療学部, 教授 (70364651)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 地域に根ざしたリハビリテーション / 難民 / 障害者 / 地域開発 / ミャンマー / カレン / 地域研究 / 紛争 / 難民障害者 |
研究成果の概要 |
本研究はポスト紛争期のミャンマー・カレン州農村部における障害者の生活実態の把握及び有効な支援のあり方の検討を目的とした。州内10村1895世帯への訪問による量的調査と対象地域在住障害者とその家族10名への半構造化面接による質的調査を実施した。 量的調査から「障害者の教育・職業での社会参加制限の著しさ」「障害者による宗教や難民キャンプなど代替資源の活用」「障害男性に比した障害女性の社会参加の乏しさとその自己認識の薄さ」が明らかになった。質的調査から「叔父叔母甥姪というセイフティネット」「タイという生計資源」「近隣住民との両価的関係」「多面的重層的支援資源である宗教」がキーワードとして抽出された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
紛争による障害者など社会的弱者の生活への影響については先行研究が稀であり、本研究は、ミャンマー・カレン州農村部という限定的かつ事例的な範囲ではあるが、その基礎データを提供し、この分野において先鞭の1つとなる研究として学術的な意義があると言える。 また、今回の生活実態に関する調査結果から、今後の支援の方向性として「障害女性のための取り組み」「近隣住民への働きかけ」「宗教資源との連携」「多彩な選択肢の維持」などの必要性が明らかになったことは、紛争下の障害者など社会的弱者への支援の有効性に資するものとして社会的な意義があると考えられる。
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