研究課題/領域番号 |
18K11788
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分80010:地域研究関連
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研究機関 | 東洋大学 |
研究代表者 |
中挾 知延子 東洋大学, 国際観光学部, 教授 (70255024)
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研究分担者 |
柏崎 梢 関東学院大学, 国際文化学部, 准教授 (40735594)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 多文化共生社会 / 社会ネットワーク / 南イタリア / リアーチェ / コミュニケーション / カラブリア州 / ソーシャルキャピタル / 多文化コミュニケーション / 連帯ツーリズム / 移民 / 社会ネットワーク分析 / カミーニ / 多言語社会 |
研究成果の概要 |
南イタリア・カラブリア州の共同体リアーチェで、地域住民と移民が暮らす多文化共生社会がうまく機能しているメカニズムを明らかにした。住民にアンケート及びインタビューを行い、人間関係を調べてどのようなネットワークが形成されているのかを調べた。元来の地域住民をホスト住民と呼ぶ。計6回の現地調査から、1)移民とホスト住民が協働する仕事の提供、2)ボランティアによるイタリア語の学習サポート、3)移民とホスト住民との混住が、共生を成功させていることが分かった。これら3つの仕掛けを持続可能にしているのは、共同体の首長ルカーノ氏の強力なリーダーシップと首長をサポートするボランティア団体の存在が不可欠であった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究におけるリアーチェ村の多文化共生社会のメカニズムの解明は、日本の各地における国内外からの移住者との共生社会を成功するための一つの方策を提案している。移住者を孤立させずに、地域社会に物理的・精神的に迎え入れることが重要であると示した。また、移住を推進する支援団体の存在について不可欠であるとともに、団体メンバーは住民や、すでに生活している移住者が積極的に関与することも大事であると分かった。本研究での共生社会の鍵となる相互性と双方向性の重要性が明確になったといえる。
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