研究課題/領域番号 |
18K11789
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分80010:地域研究関連
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研究機関 | 東洋大学 |
研究代表者 |
平島 みさ (奥村みさ) 東洋大学, 社会学部, 教授 (40296942)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 伝統文化継承 / 歴史観 / 英語化 / シンガポール / ナショナリズム / ポストコロニアリズム / 文化遺産 / 文化継承 / エスニック・アイデンティティ / エスニシティ / プラナカン / 多文化教育 / 商品化 / 二言語教育 / 華人 / 多文化社会 / ミュージアム |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、独立後50年以上に渡る英語教育がシンガポールの歴史認識と伝統文化継承におよぼした影響と諸問題を解明することにある。シンガポールにおける英語中心の二言語教育については言語学や教育学からのアプローチは多いが、本研究のようにシンガポールにおける言語と社会を結ぶ社会科学分野からのアプローチは少ない。この研究は、英語化による伝統文化継承への影響を分析・考察することにより、社会学分野の研究と言語学分野の研究の橋渡し的な役割を担うものである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の目的は、英語化がシンガポールにおける歴史観の創造と伝統文化の継承に及ぼしている影響を文献調査と聞き取り調査によって分析し、新たに生じた諸問題を明らかにする点にある。報告者の視点として特徴的なのは、「英語化によりシンガポールにおいては、本来は『他者』であるはずの英領植民地時代の文化を包摂した独自のポスト・コロニアリズムが形成されつつある」と主張する点である。特に注目するのは、英語圏文化が民族文化の境界を越えシンガポールの国民文化形成に大きな影響を与えている点である。
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