研究課題/領域番号 |
18K11794
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分80010:地域研究関連
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研究機関 | 名古屋外国語大学 |
研究代表者 |
島田 周平 名古屋外国語大学, 世界共生学部, 教授 (90170943)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | ナイジェリア / ディアスポラ / 分離独立運動 / ビアフラ / 連邦制度 / イボ / 地域問題 |
研究成果の概要 |
ナイジェリア人ディアスポラは2000年以降急増し彼らの送金額も急増した。政府は送金を歓迎したが彼らが主張する民主化や人権運動には警戒的であった。ディアスポラは2019年の大統領選挙で若手政治家を支援したが惨敗し、選挙後は国内の民主化運動を支援した。これに対し政府は送金の禁止や出入国制限で規制を加え、一部の分離独立運動には徹底的な弾圧を行った。 政府とディアスポラの緊張関係が高まる中、2023年に大統領選挙が行われた。既成の二大政党に伍してディアスポラが支持する労働党のオビ候補が善戦した。政治の民主化や脱地域主義を掲げる彼の躍進は都市部若者とディアスポラの連携の可能性を示すものとして注目される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
2000年以降急増しているアフリカのディアスポラは、送金で本国の経済発展に貢献する一方で国内政治に対しても発言力を強めてきている。彼らは政治の民主化や人権擁護の訴えを強めており、その動きに政府は神経質になっている。大都市の若者たちの民主化要求の運動の中にはディアスポラが支援するものも少なくない。政府はディアスポラが反政府運動と連携することを特に警戒している。 アフリカで最大の人口を誇るナイジェリアのディアスポラの研究は、今後のアフリカの政治研究にとって欠かせない課題となっている。
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