研究課題/領域番号 |
18K11809
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分80010:地域研究関連
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研究機関 | 一橋大学 |
研究代表者 |
洪 郁如 一橋大学, 大学院社会学研究科, 教授 (00350281)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 世代 / 戦後 / 植民地教育 / 少国民 / 台湾 / 留学 / 歴史記憶 / 植民地 / 教育 / ライフ・ヒストリー / 植民地統治 / 日本教育 / 戦争記憶 / 戦争 / 学歴 |
研究成果の概要 |
本課題は、台湾人「少国民世代」の戦後史を東アジアの政治変動の角度から考察し、社会史研究の手法により、その世代の特徴と地域史における重要性を考察してきた。日本の植民地学校教育を受けた1930年代生まれの台湾人のなかで、大学以上の高学歴の保有者を対象として、その進学、就職先を追跡しながら、台湾・米国・日本に跨る現地調査を実施すると同時に、台湾語、日本語、中国語、英語が混在する複雑なインタビュー記録のテープおこしとデータベース化作業を行った。また、教育政策の関連文書などを収集し考察も行い、東アジア冷戦体制の力学が、当該世代のライフ・コースに与えた影響を析出してきた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本課題は、以下のような意味で先見的な意味を持つ:1930年代生まれの台湾出身者の経歴と思想が日台の政界、学界、文学界などに与えた影響は一般に認知されてはいる。そのなかで本研究は、世代の特徴に着目し、聞き取り調査の成果を中国語、日本語、英語で書かれた私家版、手稿などの回想録、政府資料とつき合わせる作業を行った。台湾の「少国民世代」の社会史的特徴について、戦後国家の境界を意識的に超え、帝国日本のその後を広域的な視点から具体的に描き出した。その成果は、書籍、論文、講演の形で発表された。さらに、台湾の歴史研究者とも意見交換を行い、本課題を通して得た知見は、台、日、米の戦後史に有益である点を確認できた。
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