研究課題/領域番号 |
18K11826
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分80010:地域研究関連
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研究機関 | 大東文化大学 |
研究代表者 |
井上 貴子 大東文化大学, 国際関係学部, 教授 (10307142)
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研究分担者 |
須田 敏彦 大東文化大学, 国際関係学部, 教授 (00407652)
篠田 隆 大東文化大学, 国際関係学部, 教授 (20187371)
石田 英明 大東文化大学, 国際関係学部, 教授 (80255976)
鈴木 真弥 大東文化大学, 国際関係学部, 准教授 (30725180)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2018年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 南アジア / インド / バングラデシュ / ダリト / ムスリム / カースト / ジェンダー / 共棲 / 地域研究 / マイノリティ / キリスト教徒 / 包摂と排除 / 生存戦略 |
研究成果の概要 |
本研究は、南アジアのマイノリティの生活世界における日常的実践に焦点をあて、彼らの声と活動を掘り起こすものである。また、生活防衛のための手段にも着目し、彼らの生存戦略を明らかする。事例研究に基づき、理念的市民社会における上からの改革を目指す「包摂と排除」という従来型の視点とは異なる、実質的な生活世界における下からの視点に根差した「ゆるやかな共棲」という新たな理論的枠組みを提示する。実際には、まずは他者の空間的実践を承認し、日常生活の改善のために互いに交渉し、生活世界における「共棲」のために合理的かつ説得力のある戦略を不断に実行していくことが重要である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
グローバル化する現代社会における宗教やイデオロギーを核とする諸集団の対立に関する研究が問題提起するのは、今日的社会構造の異種性・多元性とそこに生きる人々の「共棲」の困難である。従来型の社会的包摂の理念に基づく政策は、逆にマイノリティの排除を招き、諸集団間の対立を先鋭化させてきた。そこで必要とされるのは「共棲」の理念をマイノリティの視点から再考することである。本研究では、対立する諸集団の居住する空間の共有と分有のための実践的な戦略として「ゆるやかな共棲」という新たな理論的枠組みを提示したことに意義がある。
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