研究課題/領域番号 |
18K11842
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分80020:観光学関連
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研究機関 | 宮城学院女子大学 (2020-2022) 愛媛大学 (2018-2019) |
研究代表者 |
大谷 尚之 宮城学院女子大学, 現代ビジネス学部, 教授 (60436293)
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研究分担者 |
山村 高淑 北海道大学, 観光学高等研究センター, 教授 (60351376)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | アニメコンテンツ / ツーリズム / トライアングル・モデル / 持続性 / コンテンツツーリズム / コンテンツ製作者 / アニメファン / 地域社会 / 持続要因 |
研究実績の概要 |
令和4年度の研究成果として、研究代表者である大谷が論文1点、研究分担者である山村が論文1点と著書1点(分担執筆)を発表した。また、それぞれ招待講演と国際学会での報告を行った。 大谷による論考「アニメコンテンツと地域活性化」は、宮城県白石市における2つのコンテンツ(ゲーム・アニメコンテンツ『戦国BASARA』、キャラクターコンテンツ「東北ずん子」)にかかわる地域的な取り組みをとりあげたものである。コンテンツの人気は永続的ではない。コンテンツツーリズムを持続させ、地域振興につなげるためには、地域住民の努力が必要となる。白石市のケースでは、『戦国BASARA』に関する取り組みを通じて、版権に関する知識やコンテンツを地域振興に活かすためのノウハウが地域の関係者に蓄積され、「東北ずん子」を活用した取り組み(イベント開催や商品開発)へとつながった。地域主導でコンテンツを活用することに成功しており、地域振興の観点からも示唆に富む事例である。 山村による論考「異文化間コンフリクトを乗り越えるための創造的対話についての試論」は、異文化対話という観点からツーリズムを理論的にとらえ直したものであり、分担執筆を行った『コンテンツツーリズムと文化遺産』(「コンテンツツーリズムの理論的枠組み構築に向けた若干の試論」を担当)の内容とも関連している。サブカルチャーであるアニメコンテンツは観光資源(観光動機の喚起要素)として特殊な性格をもつ。ファンと地域住民の関係構築を考えるうえで、創造的対話を通じた異文化コンフリクトの解消という問題意識は重要な意味をもつと考えられる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
事業期間の大半において新型コロナウィルス感染症の影響を受けたことから、研究の進捗が全般的に遅れている。そのため、令和5年度まで事業期間を再延長することとした。
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今後の研究の推進方策 |
研究成果の書籍化を目指しており、事業期間終了後に速やかに出版することができるように準備を進めている。
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