研究課題/領域番号 |
18K11860
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分80020:観光学関連
|
研究機関 | 熊本学園大学 |
研究代表者 |
高木 亨 熊本学園大学, 社会福祉学部, 准教授 (20329014)
|
研究分担者 |
井出 明 金沢大学, GS教育系, 准教授 (80341585)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
|
キーワード | 継承 / ダークツーリズム / 「悲劇」 / 東日本大震災 / 満蒙開拓 / アウシュビッツ / 当事者 / 災害記憶 / 満蒙開拓団 / アウシュヴィッツ / 水俣 / 記憶の継承 / 災害・災禍 / 復興 |
研究成果の概要 |
本研究は、人類の悲劇とともに復旧・復興の経験について、その継承手法を開発することを目的とした。そのためにダークツーリズムの考え方を援用した。まず、東日本大震災での継承活動と観光との関係について検討した。次に、満洲やアウシュビッツなど戦争関係での継承のあり方について明らかにした。 時間の経過により当事者による継承が難しくなるなか、次世代による継承やダークツーリズムによる追体験で、その悲劇を自分事として捉える仕組みが必要である。そのためには、過去の出来事は、「日常」が悲劇により奪われたとの認識が必要である。この認識をもとに日常を視点として考えることが、悲劇の継承に大きく役立つことが明らかになった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
当事者や第三者による悲劇の継承について検討する事ができた。加えて、悲劇の場所を訪れ、その場に立ち悲劇の出来事を振り返る際に、当事者の存在がより印象深く残ることが、東日本大震災の被災地、満洲開拓団の入植地への訪問を通じて明らかにすることができた。また、時間の経過とともに当事者が鬼籍に入る中、アウシュビッツでの日本人ガイドによる「ガイド」は、今後の継承について示唆に富むものであった。
|