研究課題/領域番号 |
18K11875
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分80020:観光学関連
|
研究機関 | 青山学院大学 |
研究代表者 |
川又 啓子 青山学院大学, 総合文化政策学部, 教授 (00306854)
|
研究分担者 |
田嶋 規雄 拓殖大学, 商学部, 教授 (20328008)
三浦 俊彦 中央大学, 商学部, 教授 (60190592)
中川 正悦郎 亜細亜大学, 経営学部, 講師 (20755839)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
|
キーワード | マーケティング / 消費者行動 / ツーリズム / ジャパニーズ・ポップカルチャー イベント / 消費者主導型市場形成 / メガマーケティング / ジャパニーズ・ポップカルチャー / イベント / 観光 / クールジャパン / コンテンツ・ツーリズム / ジャパニーズ・ポップカルチャー・イベント |
研究成果の概要 |
本研究課題は,欧州のインバウンド促進戦略の拠点としてのジャパニーズ・ポップカルチャー(JPC)・イベント(JPCE)に注目し,その形成発展プロセスを事例研究を通して探索的に研究を行った。そこで明らかになったことは,(1)JPCEの起源は概ね,①少数のファンによる非営利の草の根的活動,②現地企業(コミック・マンガ出版社等)による営利目的の販売促進活動,③行政による地域振興策に分類されること,(2)JPCEの重要な役割は,ステレオタイプやタブーなどの負の側面(スティグマ)を伴うJPC(アニメやマンガなど)が社会に受容されていくプロセス(文化的・認知的正当化のプロセス)の土台となることである。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
インターネット,ソーシャル・メディアの普及により,能動的消費者,参加型消費といった新たな消費者行動への関心が高まっているが,本研究の学術的意義は,JPCという逸脱イメージ/スティグマを有する製品のファン/消費者による草の根的活動を起点とするイベント(JPCE)が社会的に受容されていく過程において,イベントの可視化,メディア,政府や大手企業の参画等が,文化的認知的正当化の促進要因として機能することを明らかにした点にある。JPCEを観光資源とするツーリズムの観点からは,消費体験を提供する場の形成発展には,多主体(ファン/消費者,スポンサー企業,行政等)を納得させる正当化が必要であることを示した。
|