研究課題/領域番号 |
18K11886
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分80020:観光学関連
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研究機関 | 就実大学 |
研究代表者 |
八巻 惠子 就実大学, 経営学部, 教授 (10511298)
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研究分担者 |
井出 明 金沢大学, GS教育系, 教授 (80341585)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 空間の再構築 / 観光地化 / 長島 / 国立療養所 / 国立療養所長島愛生園 / 世界遺産 / 共生(ともいき)収容 / レガシー / ヘリテージ / 社会空間の再構築 / 観光地 / 地域振興 / 情報装置 / 地域経営 / 社会空間 / 意味の再構築 / 文化変容のダイナミズム |
研究成果の概要 |
本研究は、ある場所が観光地化するプロセスでステークホルダーらの合意形成がどのようなものかを明らかにするものである。主たる着眼点は、第1に、人の移動がもたらす空間の変容、第2に、公共空間である観光地の創造に伴う文化の再構築についてである。これらについて岡山県瀬戸内市長島をフィールドに、国立療養所の元ハンセン病患者らの記憶の展示を地域のストーリーにして行く合意形成について分析を試みた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ある場所が「記憶の空間」として観光地化するにはとても時間がかかることがフィールド調査を通じて実感できた。本調査期間は世界遺産登録申請に向けた動きはほとんどなかった一方で、アートを通じた元ハンセン病患者の体験の国際的な展示イベントがあったり、語り部(現在は学芸員)はスタッフ増加とともに説明のマニュアル化が進んでいた。このような小さな変化を捉えるには継続的なフィールド調査の必要がある。高齢化した元ハンセン病患者の語りはもはやデジタル展示であるが、未来への遺産として残すべき記憶をいかに展示するか議論が続くだろう。過疎化地域の観光振興と合わせて継続的な研究が望まれる。
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