研究課題/領域番号 |
18K11894
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分80030:ジェンダー関連
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研究機関 | 叡啓大学 (2021) 総合研究大学院大学 (2018-2020) |
研究代表者 |
水島 希 叡啓大学, ソーシャルシステムデザイン学部, 准教授 (60432035)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 市民科学 / 科学への市民参加 / フェミニズム科学技術社会論 / ジェンダー分析 / 市民放射能測定 / 核科学と社会 / フェミニスト科学技術論 / 放射能測定 / フェミニズム科学論 / ジェンダーと科学 / 新マテリアル・フェミニズム / コロナ禍の女性 / フェミニズム理論 / 市民参加 / フェミニスト・スタンドポイント理論 / 女性運動 / 福島原子力発電所事故 |
研究成果の概要 |
本研究は、女性の社会的位置と経験に基づく視座から科学技術の有り様を議論するフェミニスト・スタンドポイント(FSP)アプローチを用いて、チェルノブイリ原発事故以降に日本で行われてきた市民放射能測定運動を分析し、女性らの測定実践が果たしている社会的役割と、日本社会における放射線をめぐる「科学」の在り方を検討した科学技術社会論研究である。関係者インタビュー、ニューズレターなど各種資料の収集、理論基盤の検討により、過去30年以上にわたり実践されてきた市民放射能測定を分析する上で、女性たちの具体的実践と支配的制度としての「科学」との関係をいかに連結して議論するかに焦点を絞り、実証研究と理論研究を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、日本においても市民科学という枠組みでの研究が増えてきているが、日本で長い歴史を持つボトムアップ型市民科学において、女性がどのような貢献を行なってきたか/行なっているかに焦点を当てた研究はほとんど存在しない。原発事故という災害において女性が果たした役割や、「科学」と同様に「市民科学」の中にも存在するジェンダー規範、また社会の中の科学の有り様にこうした要素がどのように影響しているのか、といった新たな研究枠組みを構築した点で、学術的および社会的意義が高い。また、本研究はベルギーの市民科学研究チームと共同でフィールドワーク等を行なったことから、国際的な市民科学研究にも貢献している。
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