研究課題/領域番号 |
18K11907
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分80030:ジェンダー関連
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研究機関 | 日本映画大学 |
研究代表者 |
大友 りお 日本映画大学, 映画学部, 特任教授 (40618617)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 女性 / スポーツ / 東京オリンピック / ライトノベル / 女性の身体 / ミニバスケットボール / オリンピック / ジェンダー / ネオリベラリズム / 身体 / 体育教育 / ミッシェル・フーコー / 体操着 / ミニバスケ / 労働 / 映画 |
研究成果の概要 |
スポーツをする女性の身体のイメージが、日本社会でどのように回覧されているのかを研究した。64年東京オリンピックでの女性たちの活躍は、女子小学生のスポーツに対する熱意を生み、社会がそれを包容するかに見えた。しかし近年、スポーツ女子の表象は、オタク文化が大量に生産する「萌え」に見る少女的身体や「戦闘美少女」のイメージと重なり、少女の現実からかけ離れたところで消費されている。少女的身体のイメージは、社会の一部が楽しみのために消費するだけでなく、社会全体がそれを当たり前として受け入れていることが問題である。実際にスポーツをする少女たちは、それをどう受け止めているのか、を問う必要がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
スポーツとジェンダーに関わる課題は、トランスジェンダーのスポーツ参加に関する個の権利とフェアネスの問題として近年大きく取り上げられている。そこでなされる様々な議論は、女性は男性より劣った運動能力の持ち主であると言う起点を共有し、運動能力の基準が男性中心に構築されたものさしであることを再考する方向には向かっていない。 本研究は、ポピュラーなメディアを通して、女性の身体が性的欲望の対象であることがノームとして受け入れられる日本社会を見つめ、そのような空間でスポーツをする少女たちは、いかに自分の身体と向き合うのか、権利とフェアネスの課題を追求した。
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