研究課題/領域番号 |
18K11913
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分80030:ジェンダー関連
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研究機関 | 大島商船高等専門学校 |
研究代表者 |
石田 依子 大島商船高等専門学校, 一般科目, 教授 (40370027)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 女性船員 / ワーク・ライフ・バランス / 海運業界 / 男女共同参画 / 性別役割分業 / 家父長制 / ワークライフバランス(WLB) / 内航海運 / ワークライフバランス / 船員労働 / 船員業 / 外航海運 / 海事史 / 海運界 / 船舶 |
研究成果の概要 |
本研究において、男女共同参画が今ひとつ推進しきれていないのは、「家父長制」と「性別役割分業」のイデオロギーがいまだに根強く存在していることが原因となっているということがわかった。船社の組織内で性別役割分業のイデオロギー解体に向けて男性船員の意識を啓発することは、必然的に男女共同参画への意識が高まることにもつながり、性別役割分業の意識が少しずつでも解体されていけば、女性船員は、出産後の育児や家事労働のために船員業からの離職を余儀なくされることもなくなる。W L Bの取組みという意味では、海運業界は、方策の工夫と意識の啓発次第で社会における既成概念を根底から覆す刷新的業界にもなり得るのである.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
船員労働の特殊性は、内航、外航ともに数ヶ月に及ぶ勤務(乗船)後に、長期休暇が与えられるという「特殊な勤務形態」にあり、それは、乗船中は長期にわたってプライベート・ライフから断絶されるということを意味する。一般的な職業以上に、「船員業」においては、女性は結婚や出産のために離職を余儀なくされる確率が高いということである。船員としてキャリアパスを志す女性たちが、離職することなく仕事を継続するためには、船員業のWLBを実現させることが最重要課題であると考えられるが、本研究における社会的・学術的意義は、女性船員のWLB実現への方向性を明らかにしたことである。
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