研究課題/領域番号 |
18K11927
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分80040:量子ビーム科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人日本原子力研究開発機構 |
研究代表者 |
中島 健次 国立研究開発法人日本原子力研究開発機構, 原子力科学研究部門 J-PARCセンター, 研究主席 (10272535)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 中性子散乱 / 中性子分光器 / チョッパー型分光器 / 拡張波長帯域中性子非弾性散乱実験法 / interveined Trajectory / J-PARC / ディスクチョッパー / 非弾性散乱 / 中性子非弾性散乱 / 中性子準弾性散乱 / パルス中性子 / 測定手法 / 多重Ei測定 |
研究成果の概要 |
本研究は、中性子準弾性・非弾性散乱法について複数の入射中性子エネルギーを用いる測定手法を元にし、広い波長帯域の情報を高効率で測定する新しい物性ダイナミクス情報取得システム(拡張波長帯域中性子非弾性散乱実験法)を実現する基盤の理論と技術を研究、開発するものであった。この手法は、飛行時間ダイアグラム上で入射中性子のトラジェクトリーを交差させることを許容することで、帯域の増加が図れるものであり、本研究では種々運用上の条件を定式化した。一方、複数スリット化したディスクを製作し実際の分光器で検証実験を行う計画は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響等により、試験用ディスクの製作までにとどまった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究にて、パルス中性子源に設置された直接配置型中性子分光器についてその測定効率を引き上げる新たな手法を提案することができた。本研究で見出された「interveined trajectory」を利用した測定方法では、実効的なバンド幅を広げ、異なる時間の物理現象についてその時間幅をより広く同時測定できる可能性を見出し、それらについて装置を設計、実験の実行に必要な条件の定式化を示せた。また、本研究で当初計画した実証実験は行うことができなかったが、実証実験のために開発された多スリットのディスクチョッパー用ディスクの製造技術は、今後、我が国内で先端的な計測デバイスを製作するための基盤となるものである。
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