研究課題/領域番号 |
18K11950
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90010:デザイン学関連
|
研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
河原 雅典 富山大学, 学術研究部芸術文化学系, 教授 (30389960)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
|
キーワード | 背負子 / 搬送具 / 防災 / 自作 / DIY / 避難行動 / 災害 / 地域住民 / 背負梯子 / 人力運搬 / 人履運搬 / 背負運搬 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は,避難時に人を背負って搬送でき,しかも自作できる背負式搬送具を開発することであった.搬送具は自作化とすることで溶接できないため重くなることは避けられないが,十分な強度も持ちしかも軽く設計しなければならない.最終的に背負式搬送具は本体質量8.3 kgで,最大体重80 kgの人を背負って搬送することができるようになった.さらに,使用者が搬送具を自作できるように,組立手引書も作成した.組立作業はビデオ撮影され,作業時間分析を行なった.手引書は,組立作業の正確さと迅速さを向上させるために,見直しを重ねた.最終的に,組立間違いがほとんどなく,1時間余りで自作できる組立手引書が完成した.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
東日本大震災の教訓として,災害時の情報提供,避難,避難生活等に様々な取り組みが行われている.その中で本研究は,避難行動に焦点を当てたものである.大きな自然災害の場合,避難行動要支援者を搬送するとき,車輪のついた道具が使えないことを想定しておかなければならない.その場合,背負って歩いて運ぶことになるが,身体的負担は大きく搬送は容易ではない.本研究の成果物を活用すれば搬送の可能性は大きく広がる.また,その搬送具が普及しやすいよう自作式の搬送具として開発している.地域社会で容易に入手,準備することができるため,社会実装しやすい.
|