研究課題/領域番号 |
18K11951
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90010:デザイン学関連
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研究機関 | 信州豊南短期大学 |
研究代表者 |
松村 哲也 信州豊南短期大学, その他部局等, 研究員(移行) (20617419)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 林業 / 森林 / 労働安全 / 高視認性 / 蛍光色 / 色彩 / 作業 / 防護 / 環境色彩 / 視認性 / 労働安全衛生 / 作業服 / 防護服 |
研究成果の概要 |
蛍光色を用いた機能的デザインによる林業死傷事故の予防低減を本研究の目的とした。JIS T8127およびEN1150で規定される12の蛍光色について森林内の光環境(可視光・紫外光)、樹木など森林内の物体の色彩値、色差・輝度差の比較を基に森林環境で有効な高機能性蛍光色を算出した。その結果、蛍光オレンジ・黄・ピンクは色彩の分離が概ね大きく、用いやすい。ただしスギ樹皮など茶色成分が多い環境ではオレンジ・黄の分離は低下する。そこで無彩色あるいは反対色によるバッファ領域の隣接配置による周囲からの切り離しが有効である。また積雪時には紫外光の雪面反射を利用できる脚部への蛍光色配置が効果的であることが判った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、死傷事故が極めて多い林業の現状を鑑み、蛍光色彩による注意喚起・意思伝達機能を活用した林業の安全性向上策の構築を目指した。新たな技能を習得する必要がなく、物体本来の機能性能を改変することもなく、ただ物体外観の色彩を制御するだけで実行できる。極めて容易で、コストのかからない画期的な方策である。さらに本研究の成果は林業者の安全向上に留まるものではない。建設・土木・鉱業など他産業分野の労働安全、あるいは登山者の遭難事故低減への展開も可能であり、開発途上国など安全対策にコストをかけにくい状況でも実行が容易な方策である。
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