研究課題/領域番号 |
18K11955
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90010:デザイン学関連
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
西成 典久 香川大学, 経済学部, 教授 (90550111)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 都市計画遺産 / 都市計画史 / 社会的プレゼンテーション / まちづくり教育 / 文化政策 / 城下町 / 海城 / 総合学習 / まちづくり / 政策 |
研究実績の概要 |
本研究は、我が国の都市計画がこれまでにつくりだしてきた都市空間の遺産的価値を探求し、そうした遺産的価値を市民に対して伝えていく手法(本研究では「社会的プレゼンテーション手法」と呼ぶ)を実践的に構築し、把握することを目的としている。 初年度となる2018年度は、主に高松の都市計画史を対象とした史料調査を実施し、特に、現在の都市空間の基盤となる近世期の都市形成に着目した史料収集を行った。また、2019年度には、これまで調査・研究を蓄積してきた高松に焦点を当て、研究協力者として高松の出版社と相談を重ね、実験的な社会的プレゼンテーション手法として、子供(小学生)を対象として地域や場所の形成を学べる教育プログラムの検討を進めていくこととなった。2020年3月には、小学校の先生や行政関係者、建築士、出版関係者をメンバーとする「まちの歴史から子供と地域をつなぐ研究会」を起ち上げることができた。2020年度、2021年度はコロナ禍を受け、当初計画していた海外での都市計画における社会的プレゼンテーション事例の調査はできず、起ち上げた研究会でも実質的な活動に取り組むことが難しい状況にあった。こうした状況下でも、オンラインでの研究会を開催し、研究会の名称を「まちの記憶研究会in高松」とした。2022年度は「まちの記憶研究会in高松」において、社会的プレゼンテーションのコンテンツ検討として新たにイラストレーター、デザイナー、ライターの方々に加わってもらい、都市空間の遺産的価値を伝える方法について検討を重ねた。また、高松を対象とした都市形成史の研究を進め、成果は高松歴史資料館やボランティアガイド協会の講演会で発表した。 2023年度は研究期間を1年延ばし、引き続き海城町・高松における都市空間の遺産的価値の社会的なプレゼンテーション方法について検討を重ねていく。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
研究実績の概要でも述べた通り、2019年度より影響を受けたコロナ禍により、当初予定していた海外での調査計画は取り止めとし、これまで調査・研究を蓄積してきた香川県高松市を対象とした社会的プレゼンテーションの検討・実践へと方向転換することとした。2022年度までは県外移動や会合を自粛することとなるなど、研究経費の使用計画も含めて、あらためて今後の研究計画の見直しをしているところである。 こうした社会的状況の変化を受け、進捗状況としては遅れている状況にあり、研究期間を1年延期することとした。
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今後の研究の推進方策 |
昨年度に引き続き、現在、都市計画の社会的プレゼンテーションに関する具体的実践として、子供(小学生)を対象とした地域や場所の形成を学べる教育プログラムの検討を進めているところである。 今後の研究方策としては、2020年度起ち上げた「まちの記憶研究会in高松」にて、新たにイラストレーターやデザイナー、ライターの方々にも加わってもらい、都市空間の遺産的価値を伝えるための具体的な社会的プレゼンテーションのコンテンツ検討を進めていく予定である。
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