研究課題/領域番号 |
18K11958
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90010:デザイン学関連
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研究機関 | 秋田公立美術大学 |
研究代表者 |
天貝 義教 秋田公立美術大学, 美術学部, 教授 (30279533)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | ポスト・モダニズム / モダン・デザイン / グッド・デザイン運動 / 応用美術 / 工芸の再建 / コンピュータ・グラフィックス / プログラミング言語 / デザイン史 / ポストモダニズム / 戦後デザイン / コンピュータ・アート / 生成美学 / ネットワーク美学 / 機能主義 / グッドデザイン / モダニズム / 世界デザイン会議 / 東京オリンピック / 反機能主義 / コンピュータ / 機能主義デザイン / グッド・デザイン / ジャパニーズ・モダン / 勝見勝 / 剣持勇 / 工芸ニュース |
研究成果の概要 |
終戦後の1940年代後半に「工芸の再建」から出発した戦後日本のデザイン概念は、1950年代後半からの「グッド・デザイン運動」によるモダン・デザインの啓蒙と普及を経て、1960年代からの経済の高度成長のもとでの大量生産と大量消費に対応して多様化した。その後、1970年代後半から1980年代にかけて、勝見勝が指摘するように、モダン・デザインから大きく飛躍する必要性が生じた。この飛躍は、1960年代後半からのコンピュータ・テクノロジーとプログラミング言語の発展と密接に関連しており、また、あらゆる創作活動を包含することとなったポスト・モダンの日本のデザイン概念を特徴づけることとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来のデザイン史研究はモダン・デザインを中心にして記述されてきた。本研究も応用美術の克服から生産技術の進歩に対応したモダン・デザイン概念への展開として、昭和戦後期の日本のデザイン史を記述しようと試み、その展開課程におけるデザイン概念の多様性を明確にしようとした。しかしながら、戦後のデザイン運動をめぐる勝見勝に代表される議論を分析することにより、70年代から80年代に、モダン・デザインからポスト・モダンのデザインヘと「大きな飛躍」がなされたこと、この飛躍が60年代後半からのコンピュータ技術とプログラミング言語の発展と密接に連関していたことがが明らかになり、新たなデザイン史の記述が可能になった。
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