研究課題/領域番号 |
18K11974
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90010:デザイン学関連
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研究機関 | 大阪工業大学 |
研究代表者 |
西應 浩司 大阪工業大学, ロボティクス&デザイン工学部, 教授 (70364239)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2019年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2018年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
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キーワード | 迷路探査 / 視線計測 / 個人差 / 認知心理学 / 認知地図 / 都市計画 / 空間認知 / 記憶方式 / 視覚行動 / 街路パターン / 経路探査 / 記憶減衰 |
研究成果の概要 |
街路パターン混合割合が格子状の街路が50%、不規則に曲がった街路が50%の街路を街路A、格子状の街路が70%、不規則に曲がった街路が30%の街路を街路B、格子状の街路が30%、不規則に曲がった街路が70%の街路を街路Cと設定して歩行実験を行った。視線計測の結果、街路A、街路Bと街路Cでは空間認識の傾向に差異があり、道路の形状は長期的な記憶においてのサインには不向きなことが分かった。 また、距離、角度の把握は角度の方が距離よりも個人差が大きい。また、距離、角度は実際に歩いて空間を案内した方が、疑似的映像で空間を案内したものより認識の個人差が大きく現れる傾向があることが分かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
異なる種類の街路を組み合わせる場合、歩行者の認識からその特性を踏まえる事は重要である。この研究成果の学術的意義は、距離、角度の把握において個人差が生じることが分かったこと。また、立体的なサインとしての建築の要素ほど記憶に役立つとは捉えられていなかった平面的なサインと言える道路の要素の重要性が分かったことである。このような結果から今後も、街路空間において道路にどういった設計やデザインを加えていくかについて検討を続ける必要があるという知見を得た。街路空間の特質を、様々な人々が利用する都市空間を改善する方向に向けた取り組みに援用できる可能性を示したことにこの研究の社会的意義があると考える。
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