研究課題/領域番号 |
18K11979
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90010:デザイン学関連
|
研究機関 | 国立研究開発法人理化学研究所 |
研究代表者 |
上田 彩子 国立研究開発法人理化学研究所, 脳神経科学研究センター, 客員研究員 (40582416)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
キーワード | 社会的評価 / アバター / 社会的インタラクション / システムの介入 / 他者評価 / 社会的インタラクション場面 / ヴァーチャル・リアリティ / 自動化技術 / 社会的判断 / 社会的相互作用 |
研究成果の概要 |
近年、システムが人間の感覚運動機能に自動的に介入する情報技術が急速に広まっている。近い将来、こうした技術によって機能が拡張された個人を含む社会的インタラクションが日常的になると予想される。本研究の目的は、自動化技術の介入が社会的インタラクション場面の視覚情報に基づく社会的判断に与える影響を検討することであった。実験では、参加者がモニタ上で他者アバターと競合あるいは非競合課題を行い、アバターの性能の違いが結果の判断にどう影響するかを調べた。その結果、非競合課題ではアバター性能の違いが社会的判断に影響しない一方、競合課題では性能の違いが社会的判断に影響を及ぼすことが明らかとなった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題では,自動化技術の感覚運動機能への介入が,特に競合するような社会的インタラクション場面において,社会的判断に影響を与えることを明らかにした。これまで,自動化技術の介入と社会的判断が互いにどのような影響を及ぼすのかはついては,未解明の部分が多かった。自動化技術の介入という観点から人間の社会的インタラクションの新たな側面を明らかにした本研究の成果は,学術的に高い意義があると言える。また,本研究の成果は,従来の知見を統合し発展させると同時に,将来の課題である「人間と実装化情報技術との快適な共生生活の実現」を目指した応用技術開発に有用な基礎的知見を提供する点で,社会的な意義がある。
|