研究課題/領域番号 |
18K11980
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90020:図書館情報学および人文社会情報学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
北 浩樹 東北大学, 高度教養教育・学生支援機構, 助教 (40323092)
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研究分担者 |
木内 喜孝 東北大学, 高度教養教育・学生支援機構, 教授 (20250780)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | クローン病 / メディア / 新聞 / テキストマイニング / 健康情報 / 医療情報 / マスメディア |
研究成果の概要 |
原因不明の炎症性腸疾患であるクローン病に関する新聞報道を,計量テキスト分析によって検証した. その結果,語としては「患者」「クローン病」「難病」の3語が著しく多く使われていた.このうち「難病」はクローン病の特徴を端的に説明する語として的確に選択されていたと考えられた.また「難病」という語の頻用は,非医療関係者における本疾患に対するイメージを表していると思われた.他には外科治療や免疫抑制治療についての情報提供や説明会や講演会などの患者支援に関する情報も少なからず認められた.しかし同じ炎症性疾患に属する潰瘍性大腸炎との相違であるクローン病に特有の肛門病変を話題とした記事は少なかった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
一般にメディアの報道は,その質についてメディア自身が自己評価する機会はほとんどない.加えて,その題材が医療情報であれば専門的であるためにメディア自身がその内容を吟味,評価することは極めて困難である.本研究での医療提供者の観点から行う医療情報の質の評価は,これまで明らかにされることのなかったメディア上のクローン病に関する医療情報の特徴を初めて専門的観点から明らかにした. 大衆がメディアから信頼性の高い医療情報を取り込むにはヘルス・リテラシーの向上が必要である.本研究のような医療情報の評価が一般化すれば,大衆が医療情報を取り込む際の指針を与えることにもなり大衆のヘルス・リテラシーの向上を促す.
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