研究課題/領域番号 |
18K11992
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90020:図書館情報学および人文社会情報学関連
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研究機関 | 愛知県立芸術大学 |
研究代表者 |
関口 敦仁 愛知県立芸術大学, 美術学部, 教授 (10336646)
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研究分担者 |
片岡 勲人 東海大学, 観光学部, 准教授 (60367886)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 日本近世風景画 / 写実性検証 / 谷文晁「公余探勝図巻」 / 河村珉雪「百富士」 / 風景比較表示システム / 比較形態幾何学 / 地理情報システム / 写実性 / 池大雅「陸奥奇勝図」 / 地理情報 / 写実性の検証 / 日本近世絵画 / 形態比較評価 |
研究成果の概要 |
日本の近世風景画の写実性を検証評価する上で、ある特徴的な約束事の存在を仮定し、その特徴を見出す。絵画史料として、谷文晁「公余探勝図巻」(1793)と 河村珉雪「百富士」(1767)を選定し、地理情報を利用して、作品の風景地を調査し、描かれた作品と比較し、形態分析する。そして近世風景画の特徴を定量化し、写実性と絵画性の関係性を特定する。また比較評価を実現するために実風景と風景画の形態変形などの比較を行う「風景比較表示システム」を開発し、比較形態幾何学のアルゴリズムを利用した変形エネルギーや位相性を数値化し比較を行い、近世風景画の写実性と創造性を評価し、芸術的アプローチを明らかにする。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本の近世絵画における風景画は芸術的価値のみならず、歴史的な文化史料としても、その時代の背景を映し出す情報源でもある。写真などの記録メディアがない時代において、その写実性はどの程度のレベルで保たれていたのか、また、それらを絵画的価値に変換する手法との関係はどのように行われているかなど、改めて解析することで、当時の絵画感を把握することは、時代の文化感を解明する上で重要である。また、当時の近世風景画の写実性が証明されることで、景観の変化や自然環境の変化に対する研究へも寄与すると考えられる。
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