研究課題/領域番号 |
18K11999
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90020:図書館情報学および人文社会情報学関連
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
佐藤 洋一 早稲田大学, 社会科学総合学術院, 教授 (10277832)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 占領期 / 写真 / アーカイブ / 都市空間 / カラー写真 / 撮影地点同定 / ヴァナキュラー写真 / 東京 / オフィシャル写真 / 米軍 / 戦後 / 写真アーカイブ / 都市史 / 占領軍 |
研究成果の概要 |
第一に占領期日本で撮影された写真を複写収集したことである。米国各地に所在するパーソナル写真のコレクションを調査した。35の学術・研究機関を訪問し、156 のコレクションを実見した。その過程で得られた米国の写真資料事情についても報告を行なってきた。第二に占領期にアメリカ人が東京で撮影した写真全体のアウトラインを描出したことである。それまで公式写真を中心に形成されてきた占領期日本のイメージに対し、資料範囲を広げ、新たなイメージを付け加えることとなっていること。第三にこうした資料を社会的に発信するために、写真展を企画し、図録を制作するなどして、成果の社会的な還元を積極的に行なってきたことである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
研究成果の学術的意義とは、占領期写真の全体像を素描することで、一般に歴史的資料としては位置付けの低い写真、その中でも取り扱いが微妙であったパーソナル写真を取り上げ、写真資料としての価値を証明し、学術的な資料として取り扱いうることを示したことである。第二に、公式写真によって形成されてきた占領期イメージに対するオルタナティブを提示したことである。第三に、公式写真からパーソナル写真まで幅広い写真を研究の俎上にあげ、その活用と読み解きの方法を提示したことである。さらに第四に、こうした成果を基礎として、各地での写真展を企画実施し、図録作成の型を提示したことである。
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