研究課題/領域番号 |
18K12002
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90020:図書館情報学および人文社会情報学関連
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
古川 耕平 立命館大学, 映像学部, 教授 (90425025)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 丹生都比売神社 / 舞楽曼荼羅供 / デジタルアーカイブ / 無形文化遺産 / 無形文化財 / 3DCG再現 / アニメーション / 有形文化財 / オーラルヒストリー / 3DCG / 伝統芸能 |
研究成果の概要 |
本研究は、和歌山県の世界文化遺産、丹生都比売神社において180年前まで催されていた舞楽曼荼羅供の様子をデジタル技術で仮想再現し、現代版「荘厳図」の構築を目的としたものである。3DCGやモーションデータを用いて、(1)江戸期の神社境内、(2)モーションキャプチャ技術を用いた舞楽曼荼羅供における舞楽演目、(3)舞楽曼荼羅供における声明の再現を試みた。 新型コロナウイルスの影響により、当初の計画目標は未達となったが、(1)および(2)の一部を達成した。具体的には、神社境内のデジタル仮想再現および舞楽演目のモーションデータを用いて舞楽曼荼羅供の舞楽演目の一部をCGアニメーションとして仮想再現した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
丹生都比売神社の舞楽曼荼羅供を表した荘厳図は、複数回執り行われた法会の様子がその年毎に詳細に記録されており、当時の人々の記憶を通じて、儀式の詳細を知ることのできる貴重なアーカイブといえる。 儀礼などの無形のものは、実際に催されることで人々の記憶として継承されていくが、既に途絶えた舞楽曼荼羅供は大規模な法会であり、これを現代に復活させることは困難である。 デジタルによる仮想復元は、最終的に可視化された映像による継承のみならず、過去の資料に記された情報を体系的に再整理する過程の中で、これに関わる現代の人々の新たな記憶をも内包した「現代の荘厳図」として、後世にこの法会が継承されていくことが期待される。
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