研究課題/領域番号 |
18K12004
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90020:図書館情報学および人文社会情報学関連
|
研究機関 | 神戸学院大学 |
研究代表者 |
水本 有香 神戸学院大学, 現代社会学部, 准教授 (00735053)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 災害資料 / アーカイブ |
研究成果の概要 |
国内における自然災害に関するアーカイブが,(1)地震・津波,(2)デジタルアーカイブに特化している.特に,デジタルアーカイブは,一過性も多いことを明らかにした.災害資料のデジタルアーカイブが公開されているため,「全資料が保存」の様相を呈するが,その他の資料,①公文書,②プライバシーを含む資料,③実物資料については余り収集されていない.大規模な災害に関する展示施設の完成後は,展示替えやその後の被災地の復興については検証されない場合が多い.多様な資料を長期間にわたり保存,活用するために一か所だけではなく,コミュニティを含めた様々な団体・組織,既存の図書館,博物館,文書館などの共同作業が必要となる.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本の災害アーカイブは,事業および災害資料自体の連続性,安定性が十分ではない.そのため,多額の予算,大規模な人員を投入した災害アーカイブが数年後,閉鎖され収集された災害資料が散逸したり,非公開となる事例が出た.被災者等から後世へ伝えるべき被災経験である資料や記録の集積である災害アーカイブが公開されないことは防災や減災に影響が大きいだけではなく,被災した地域の重要な歴史や情報の損失となる. 災害多発国である日本において,災害アーカイブは連続性,安定性に加えて,被災者だけではなく,その他の住民および災害アーカイブにアクセスするすべての人にユーザーフレンドリーな構造を兼ね備えていることが望ましい
|