研究課題/領域番号 |
18K12009
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90030:認知科学関連
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研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
宇野 良子 東京農工大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (40396833)
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研究分担者 |
大海 悠太 東京工芸大学, 工学部, 准教授 (60571057)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | オノマトペ / 新造語 / コミュニケーション / 質感探索 / 仮想テクスチャ / 臨時オノマトペ / 認知言語学 |
研究成果の概要 |
人々が様々な新奇テクスチャをオノマトペでどのように表現するかについて、実験した。特に、参加者が新奇オノマトペ(臨時オノマトペ)を作り出す際に焦点を当てた。実験では、話者が対象をより探索する際(そして聞き手との相互作用が少ない場合に)オノマトペの意味と形のつながりにより注意を払っていることを観察した。そして、理論的に、これらの場合において、言語は情報の伝達ではなく、自己感覚の内省的な探索に主に使用されると提案した。更に、言語の非コミュニケーション的な機能が言語を一定に変化させる重要な原因の一つではないかという可能性を検討した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで、既存の言語データがなく研究が難しかった「新造語が生まれる最初の段階」について、仮想テクスチャを用いた実験的手法により、言語データを得ることができ、更に数量的に分析することができることを示した。このことにより、新造語研究を今後一層推し進めることできる方法論を提供した。また、研究テーマとしてあまり注目されてこなかった(文学作品ではなく)日常言語における臨時オノマトペの体系的研究の枠組みを構築した。新造語生成のメカニズムは、一般的な創造性とつながるものであり、工学や教育といった分野を通じ、本研究は広く、人間の創造性を養うことに貢献すると期待される。
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