研究課題/領域番号 |
18K12010
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90030:認知科学関連
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研究機関 | 名古屋工業大学 |
研究代表者 |
田中 優子 名古屋工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (30701495)
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研究分担者 |
犬塚 美輪 東京学芸大学, 教育学部, 准教授 (50572880)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 誤情報 / デマ / 批判 / 意思決定 / 視線計測 / 信念変化 / 心理プロセス / 視線 / アイトラッカー / 批判的思考 / 信念 / ソーシャルメディア / メディア・リテラシー / 文理解 |
研究成果の概要 |
誤情報を訂正する情報(批判情報)が提示された後も誤情報を信じ続けるという心理現象は誤情報持続効果(continued influence effect)とよばれる。この現象は,批判情報に視覚的注意を払っていないから生じるのか,それとも視覚的注意を払っていても生じるのだろうか?この問いに対し,視線計測器を用いた実験によって検証した。実験の結果,批判情報呈示後も誤情報を信じ続ける人は,そうでない人と比べて,批判情報に視覚的注意をより多く払っていることが明らかになった。すなわち,視覚処理後の認知プロセスに批判情報の呈示効果を制限する要因があることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
誤情報が社会にもたらす影響を緩和するためには,事実や証拠に基づいてそれを訂正していくことが必要である。しかし,本研究の結果は,誤情報を批判する情報を単に視覚的に呈示するだけでは訂正の効果を十分得ることができないことを示した。本研究の成果は,誤情報持続効果という心理プロセスのメカニズムに新たな知見を提供する。また,誤情報を正しいと信じる人に訂正情報をどのように届けるかという社会的な問いに対して,視覚処理後の認知プロセスの重要性を示唆するものである。
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