研究課題/領域番号 |
18K12017
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90030:認知科学関連
|
研究機関 | 大阪公立大学 (2022) 大阪府立大学 (2018-2021) |
研究代表者 |
牧岡 省吾 大阪公立大学, 大学院現代システム科学研究科, 教授 (60264785)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 共感覚 / 自己組織化学習 / ニューラルネットワーク / 色 / 数字 / 性格特性 / OLP / 多感覚対応 / 意味 / 多感覚 / クロスモーダル |
研究成果の概要 |
数字と色,数字と性格印象,数字と空間配置の対応関係およびその経時的変化について心理実験を行うことで,モダリティ間マッピングの特性とその学習原理について検討した.数字と色,数字と性格印象については,対応関係に個人差がみられ,自己組織化学習に基づく説明と適合するものの,有意差が得られた組み合わせが少なく,かつ経時的な変動が大きかったことから,明確な結論が得られなかった.数字と空間配置については,自己組織化学習モデルを支持する結果が得られた.加えて,大脳皮質のトポロジカルマップと共感覚における励起感覚の形状の関係について,脳内の座標系に関する知見を基に理論的な検討を行った.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
非共感覚者を対象とした本研究において,数字と空間配置のマッピングについて,1)個人間の多様性,2)個人内の一貫性,3)規則性と不規則性の混在という自己組織化学習の特性が確認できたことから,モダリティ間マッピングにおいて自己組織化学習が働いている場合があることが分かった.これは,モダリティ間の情報を結びつけることで生成される意味の獲得原理を明らかにする上で重要な知見であると言える.加えて,共感覚の生成過程を検討することにより,知覚的意識が生成される過程についても理論的な示唆を得ることができた.
|