研究課題/領域番号 |
18K12034
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90110:生体医工学関連
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
永竿 智久 香川大学, 医学部, 教授 (20245541)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 漏斗胸 / 形成外科 / 有限要素法 / バイオメカニクス / シミュレーション / 胸郭変形 / 力学解析 / 有限要素解析 / 胸郭 / 手術 |
研究成果の概要 |
漏斗胸に対する矯正の過程で、脊椎が弯曲してゆく場合がある。われわれは、手術に伴って脊椎に作用する力を事前に計算し評価することで、脊椎弯曲のリスクが評価できると考えた。そこで手術を力学的にシミュレーションする技法を開発し、それを用いて脊椎の弯曲の術前・術後における変化と、脊椎に働く力の相関を評価した。12人の患者について脊椎に作用する力と、脊椎のコブ角の変化に正の相関を認め、力学シミュレーションを用いて脊椎の変形が予測されることが判明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
漏斗胸の発生頻度は高く、500人に1人である。本邦においても毎年、多くの施設で手術が行われている。しかし症例によっては必ずしも良好な結果は得られない。漏斗胸は前胸部の変形疾患であるが、胸部と背部は文字通り表裏一体であるので、一定頻度の患者においては脊椎の側弯を併発している。こうした患者に対して通常の方法で手術を行うと、脊椎の側弯が悪化することがある。この事実について症例報告が散見されるが、広く外科医の知るところには至っていない。本研究の施行はこの問題点を明示化し、合併症の回避を啓蒙する点と、それを回避する方法を示唆した点で、意義を有する。
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