研究課題/領域番号 |
18K12036
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90110:生体医工学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
吉田 寛 九州大学, 数理学研究院, 准教授 (60401262)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 再生 / 動的平衡 / 乱数 / 細胞協働 / セグメント再生 / パターンマッチ / 対数周期 / 節のモデル / セグメント / Polynomial-life model / 多項式生命モデル / フィボナッチ比発生 / 植物的器官・動物的器官 |
研究実績の概要 |
動物の肢を構成する複数の節(関節間)の長さの比率はダヴィンチの人体図で描かれて居るようにフィボナッチ比率とも黄金比率ともいわれている。しかし、どのようにそれらの比率が発生過程で形作られているのかは分かっていない。また、コオロギ脚などは切断されても、その先の関節も含めて再生できる(セグメント再生) 。 R3年度までに築したセグメント再生の為のモデルを流用して、節の長さの比がフィボナッチ数・黄金比率になる初期細胞群と成長ルール(多変数多項式の演算セット)を導出しようと試みた。更に、リンデンマイヤシステムと乱数とによるアプローチを試した。これは多細胞では環境からの外乱が影響してくるためであり、崩壊現象ーー癌化ーーを取り入れる為であった。ここでの目的は以下の2つに要約された。 ○3次元臓器再生条件の解明: 昨今各種臓器の再生が試みられている。実際の臓器の繊維だけを残した足場を利用して iPS細胞などを増殖・分化させる方法がある。しかし、多種類の多細胞がときにフラクタル的に入り組んだ臓器の構築・再生は容易でない。そこで3次元・フラクタル形状の表現が容易なモデルを用いて内臓――植物的器官の再生条件を探究した。本年度はリンデンマイヤシステムモデルも使ってこのフラクタル形状の再現も試みた。 ○癌化への道筋の解明:癌化はある細胞の増殖が止まらなくなり、すなわち細胞群の協働性が失われる現象と考えられる。本年度は遅い合成作用と速い分解作用との組み合わせからなる動的平衡の概念のアプローチと乱数による外乱の作用の再現を試みた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
R4年度は動的平衡のモデル化に失敗したため。
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今後の研究の推進方策 |
リンデンマイヤシステムの文字列に変数を追加して動的な動態も再現する。
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