研究課題/領域番号 |
18K12045
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90110:生体医工学関連
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研究機関 | 大阪医科大学 |
研究代表者 |
横田 淳司 大阪医科大学, 医学部, 講師 (10449564)
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研究分担者 |
岩崎 泰彦 関西大学, 化学生命工学部, 教授 (90280990)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | ポリリン酸エステル / 骨粗鬆症 / 骨密度 / 卵巣摘出マウス / マウス / 骨代謝マーカー / 卵巣摘出 |
研究成果の概要 |
研究代表者らは、in vitroで破骨細胞の機能を特異的に阻害するポリリン酸エステルPEP・Naが、in vivoでも骨組織に長期間沈着することを先行研究で証明した。本研究では、PEP・Naを卵巣摘出マウスに投与し、PEP・Naの安全性およびPEP・Na投与がマウスの骨密度・骨強度に与える影響を、採血・バイオイメージング・μCTによる評価ならびに摘出標本の力学的評価により検討した。その結果、PEP・Naは卵巣摘出マウスの大腿骨遠位部海綿骨密度の減少を有意に抑制していた一方、血清生化学検査では重篤な有害事象を認めなかった。これよりPEP・Naが新規骨粗鬆症治療薬になり得る可能性が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本邦では骨粗鬆患者の約8割が未治療とされており、治療普及率の低さが問題となっている。薬物治療の第一選択として広く使われているBP製剤や、モノクローナル抗体製剤であるロモソズマブには様々な副作用も報告されており、低い治療普及率の一因になっていると思われる。そこで本研究では、新規ポリリン酸エステルPEP・Naが骨密度、骨強度に与える影響を検討し、その骨密度上昇効果と安全性を動物モデルにて証明した。今後、詳細な薬理作用や安全性について更なる検討が必要であるが、PEP・Naが骨粗鬆患者にとってより安全、安価かつ有効性、利便性が高い新規治療薬になり得る可能性が示された。
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