研究課題/領域番号 |
18K12046
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90110:生体医工学関連
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
山本 衛 近畿大学, 生物理工学部, 准教授 (00309270)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | バイオメカニクス / エラスチン / 生体軟組織 / 腱 / 靭帯 / 力学的特性 / 応力-ひずみ関係 / 伸展性評価 / 項靭帯 / 黄色靭帯 |
研究成果の概要 |
エラスチンは高純度で精製することが難しく,このことに起因してエラスチンを対象とした研究は非常に遅れており,バイオメディカル分野への応用も今後の課題であると認識されている.本研究では,エラスチン材料を用いた腱や靭帯の再建方法の開発を最終目的として,脊柱に存在する黄色靭帯組織の力学的特性やエラスチンの力学的寄与を定量的に検討するとともに,その特性を模倣したエラスチン含有材料の作製を試みた.実験の結果,現時点では靭帯組織の特性を完全には模倣できていないものの,オーダーが異なるということはなかった.今後は,他の材料との複合化などによって,強度や伸展性の向上を図っていくことが重要であると推察された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
エラスチンは,生体軟組織に伸展性や柔軟性を付与する重要な役割を担っているにもかかわらず,バイオメカニクス分野での詳細な検討は国内外ともに行われていない.従って,エラスチン含有量の高い生体軟組織におけるエラスチン成分の力学的寄与を,生体力学的観点から検討している点が本課題の学術的な価値である.また,黄色靭帯骨化症などの組織伸展性が低下する疾患では,エラスチンの性状変化が病状を左右する重要な因子であると考えられ,エラスチン含有のバイオマテリアルを用いた治療法やアンチエイジング手法を新たに提案することは,健康寿命の延伸など,高齢化社会における諸問題の解決に繋がることが十分に考えられる.
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