研究課題
基盤研究(C)
本研究では新たなセンサ配置の空間分解式近赤外分光を用いて、非接触で簡単に定量性良く血液動態を把握する技術の確立を目指し、精度よく測定できる条件や手法を探求した。光伝播のコンピュータシミュレーションを駆使して、空間分解法における測定感度分布を網羅的に計算し、送受光器間距離の組み合わせによる測定深度変化や感度変化が定量的に明らかになった。それらの知見から測定深度を可変にできる新規な計測法の基礎を確立した。また、その演算法を組み込んだオキシメータを試作し血管外科手術での有用性も示すことができた。
測定できる深さを変えることができる多点計測法に関する成果は、詳細な理論解析に基づく知見・考察から導かれたものであり、解析結果や新たな演算アルゴリズムは学術的にも重要である。また、本手法を用いて試作した多点血液動態モニタを血管外科手術での患部監視に応用し、血管内にステントを留置する際の効果をリアルタイムかつ定量的に把握するうえで有用であることが示された。本手法による高い利便性と定量性を併せ持つ血液動態計測法は、多様な健康管理ツールや新医療機器開発にも有用と考えられる。
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すべて 雑誌論文 (10件) (うち査読あり 10件、 オープンアクセス 6件) 学会発表 (19件) (うち国際学会 15件、 招待講演 1件) 図書 (1件) 産業財産権 (1件)
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