研究課題/領域番号 |
18K12063
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90110:生体医工学関連
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
古賀 繁宏 愛媛大学, 医学部附属病院, 講師 (30625950)
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研究分担者 |
大嶋 佑介 大分大学, 医学部, 客員研究員 (10586639)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | ラマン分光法 / がん / イメージング / がん微小環境 / ラマン分光 / 転移 / がん治療 / ラマン 分光 |
研究成果の概要 |
蛍光プローブを用いて術中にがん細胞自体を光らせるがんイメージング技術に関しては、がん細胞のみを特異的にかつ高感度で検出する方法の確立が律速段階となり、実用化に至っていない。一方で、ラマン分光法によるラベルフリーでがんを可視化する革新的な光学技術の実用化が注目されている。本研究では、ヒトがん細胞を移植した動物モデルを用いて、がん転移巣と原発巣におけるがん細胞とその周辺環境の分析を独自に構築したラマン分光システムを用いて行った。その結果、原発巣と転移巣において細胞外基質の分子組成に明らかな差を認めた。さらに、ヒト検体を用いた解析を行った結果、がん細胞の特徴を明らかにすることに成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ラマン分光法は、蛍光プローブなどの標識を一切必要としない無染色・低侵襲でがん細胞とその微小環境の状態を計測するための技術として着目されており、新規バイオマーカー探索に有用であると期待されてきた。しかしながら、従来の市販されているラマン分光システムでは、技術面・コスト面からその適応範囲は極めて限定的であった。本研究では、がん微小環境の解析にラマン分光分析を応用し、従来のin vivo蛍光イメージング技術の弱点を補う形で動物モデルや手術検体において、がん微小環境を可視化することに成功したことで、抗がん剤による治療効果の評価や、新規バイオマーカーに着目した新たな治療戦略へつながることが期待される。
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