研究課題
基盤研究(C)
開発した酸化チタン含有生体活性骨セメント(TBC)の膝関節内での骨伝導能を評価するために、日本白色家兎の膝関節内にTBCと市販のPMMA骨セメント(PBC)を埋入し、6,12,26週で屠殺して周囲骨との接触率(Affinity index)で評価したところ、12、26週で有意にTBCのAffinity indexが高かった。また、骨粗しょう症骨での骨接着能を評価するために、両側卵巣切除と8週間のステロイド注射を日本白色家兎に行って骨粗しょう症モデルを作成し、その大腿骨にTBCとPBCを埋入して6週で屠殺してPush-outテストを行ったところ、TBCで有意に高い接着強度を示した。
高齢化社会を迎えて、高齢者にも自立した生活を送っていただくためには、人工関節置換術の長期耐用性は非常に重要であり、特に骨セメントを使用した人工関節置換術においては、インプラントの弛みの発生を抑えるために、骨と直接結合する生体活性骨セメントの開発が望まれている。我々が開発した酸化チタン含有骨セメントは、膝関節内で使用してもその骨伝導能は市販骨セメントよりも有意に高いことが示され、また骨粗しょう症の大腿骨に対しても、有意に高い接着強度を示した。したがって、今後ますます増加する高齢者に対する人工関節置換術においてこの骨セメントを使用した場合に、よりインプラントの弛みを抑制することが可能と考えられた。
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すべて 雑誌論文 (18件) (うち査読あり 18件、 オープンアクセス 7件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件)
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