研究課題/領域番号 |
18K12079
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90120:生体材料学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
河野 喬仁 九州大学, 先端医療オープンイノベーションセンター, 特任講師 (90526831)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | MRI / 造影剤 / タンパク質 / 癌 / ナノ材料 / 画像診断 / 膵癌 / ナノカプセル / DDS / タンパク質カプセル / 分子イメージング / 画像診断システム |
研究成果の概要 |
MRI(Magnetic Resonance Imaging)は空間分解能と非侵襲という利点を持つ反面、疾患部位の検出感度が不利な点を有する。本研究ではMRI診断の精度と感度を向上させ、患部の微少環境を可視化し、病態の機能診断を可能とする新しい機能性MRIナノ造影剤の開発を目指した。タンパク質ナノカプセルをMRIナノ造影剤のベースとして、腫瘍選択性をもつiRGD ペプチドをナノカプセル表面に組み込み、ガドリニウム分子を内部に内包させ。このナノカプセルを尾静脈投与すると担癌マウスの癌組織をMRIにより検出可能であることを確認した。またこのナノカプセルには細胞毒性がほぼないことも確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ナノカプセルは細胞毒性が低く、その体内動態は特に指向性もなく1時間程度で腎排出されることが分かっているが、今回、分子イメージング技術を用いてカプセル表面に腫瘍特異性iRGDペプチドを提示することで、MRIにより病変部位の検出が可能となった。このナノ造影剤を用いることによって、超早期画像診断の実現や、これまで組織レベルまで拡大進行した病変しか検出できなかった画像診断を、細胞から分子レベルの病変で見いだすMRIの機能診断への可能性を秘めていると考えられる。
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