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力学刺激環境場を利用した肝組組織機能と構造の維持・制御のための新たな試み

研究課題

研究課題/領域番号 18K12084
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分90120:生体材料学関連
研究機関東京女子医科大学

研究代表者

秋山 義勝  東京女子医科大学, 医学部, 講師 (20349640)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
研究課題ステータス 交付 (2019年度)
配分額 *注記
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
キーワードポリ(N-イソプロピルアクリルアミド) / PDMS / メカニカルストレス / 細胞シート / 温度応答性細胞培養表面 / ポリジメチルシロキサン / ポリ(N-イソプロピルアクリルアミド) / 肝星細胞
研究実績の概要

前年度の結果を踏まえ、PIPAAm固定化量の少ないLow-PI-PDMS表面(Low density of grafted PIPAAm (PIPAAm固定化量:6.9~8.5 ug/cm2))を伸展培養基材として利用しモデル細胞としてNIH3T3、ヒト皮膚線維芽細胞(NHDF)を利用し、細胞シートの回収への応用および、伸展培養による配向性や生理機能向上について評価を行った。Low-PI-PDMS表面に各細胞を播種、培養(細胞播種密度:50,000 cells/cm2、培養条件:37℃、24時間)した後に繰り返し伸展培養(伸展周期:0.5 Hz、伸展率:15%)を開始した。繰り返し伸展培養開始後、NIH3T3およびBAECでは5時間以降に、NHDFでは48時間以降に細胞の配向性を確認することができた。伸展培養開始後、24時間後(NIH3T3およびBAEC)および72時間後(NHDF)に培養温度を20℃に変化させ、細胞シートの回収を試みた所、自発的な細胞シート剥離は確認できなかった。また、ゼラチンゲルを培養細胞上に静置させ、剥離した細胞シートをゼラチンゲル側に吸着させ、細胞シートを回収する手法も試みたが、培養細胞はゼラチンゲル側に吸着せず、Low-PI-PDMS表面に残存していた。この結果から、培養細胞はLow-PI-PDMS表面では強く接着していることを確認した。NHDFを用いて、伸展刺激におけるコラーゲン分泌量への影響についてELISAを用いて評価を行った。その結果、伸展培養開始48時間後の培地中へのコラーゲン分泌量は、非伸展培養では0.19 pg/cell、伸展培養条件下では0.29 pg/cellの値となり、Low-PI-PDMS表面で繰り返し伸展培養を行った培養系においてコラーゲン分泌が向上することが示唆された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

細胞シートを剥離させるための表面設計について、更なる最適化を行うため

今後の研究の推進方策

昨年まで実施してきた、固定化PIPAAm層の厚みに着目した表面設計の技術を活用し、繰り返し伸展培養時おける細胞剥離性を維持しながら、細胞シート回収に向けた表面設計を発展させる。具体的には細胞培養表面に細胞外マトリクスの吸着や細胞の接着が向上が期待できる、カチオン性ユニットをPIPAAm固定化PDMS表面に導入し、繰り返し伸展刺激によっても接着細胞が維持され、細胞シート回収可能な表面を今年度の前半に開発する。年度後半では、伸展培養によって作製した細胞シートを利用し肝星細胞を利用した伸展培養を行い、配向性の変化、サイトカイン(TGF-β等)やECM分泌量の測定を行う。

報告書

(2件)
  • 2019 実施状況報告書
  • 2018 実施状況報告書

研究成果

(6件)

すべて 2019 2018 その他

すべて 雑誌論文 学会発表 備考

  • [雑誌論文] Poly(N-isopropylacrylamide)-Grafted Polydimethylsiloxane Substrate for Controlling Cell Adhesion and Detachment by Dual Stimulation of Temperature and Mechanical Stress2018

    • 著者名/発表者名
      Akiyama Yoshikatsu, Miki Matsuyama, Masayuki Yamato, Naoya Takeda, Teruo Okano
    • 雑誌名

      Biomacromolecules

      巻: 19 ページ: 4014-4014

    • DOI

      10.1021/acs.biomac.8b00992

    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] 温度応答性高分子を固定化したPDMS表面の細胞培養基材としての特徴2019

    • 著者名/発表者名
      秋山義勝、武田直也、大和雅之、岡野光夫
    • 学会等名
      第41回日本バイオマテリアル学会大会
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [学会発表] Evaluation of the properties of mechanically stretched poly(N-isopropylacrylamide) gel grafted polydimethylsiloxane surfaces2019

    • 著者名/発表者名
      Yoshikatsu AKIYAMA, Naoya TAKEDA, Masayuki YAMATO, Teruo OKANO
    • 学会等名
      2019 Society For Biomaterials Annual Meeting & Exposition
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
    • 国際共著/国際学会である
  • [学会発表] 伸展可能な(N-イソプロピルアクリルアミド)固定化ポリジメチルシロキサン表面の伸展刺激による表面物性の変化2019

    • 著者名/発表者名
      秋山義勝
    • 学会等名
      第28回インテリジェント・ナノ材料シンポジウム
    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書
  • [学会発表] 温度応答性高分子を固定化したポリジメチルシロキサンの表面物性に関する評価2019

    • 著者名/発表者名
      秋山義勝、武田直也、大和雅之、岡野光夫
    • 学会等名
      第18回日本再生医療学会総会
    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書
  • [備考]

    • URL

      https://gyoseki.twmu.ac.jp/twmhp/KgApp?kyoinId=ymdygisgggo

    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2018-04-23   更新日: 2021-01-27  

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