研究課題/領域番号 |
18K12090
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90120:生体材料学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人理化学研究所 |
研究代表者 |
秋元 淳 国立研究開発法人理化学研究所, 創発物性科学研究センター, 研究員 (80649682)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | ハイドロゲル / 刺激応答性 / 化学架橋ゲル / がん治療 / ナノ粒子 / 温度応答性 / 組織固定 / ドラッグデリバリーシステム / 反応制御 / がん組織固定 / in situ反応 |
研究成果の概要 |
本研究では、ナノ粒子を利用してがん組織周辺にネットワーク構造を形成させることでがん組織の機能を物理的に阻害する方法について検討した。生体内でネットワーク構造を形成させるためには、外部刺激に応答して安定な架橋構造を形成させる必要があることから、温度に応答して化学反応の進行を制御可能なナノ粒子型のゲル化剤について開発した。開発した粒子は、温度上昇または降下に応答した粒子の構造変化で官能基を露出させることで、官能基間のカップリング反応の進行を制御できゲル化を促進できる。本研究では、細胞組織に対するゲル化の実現までには至らなかったが、血管内部に適用する生体塞栓剤としての応用が期待できる結果を得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、がんの化学的治療的方法で物理的治療と同様に生体からがん組織を隔離する技術の方法論を提案した。生体内の組織を生体内に隔離するには、人工物で生体組織と相互作用しないように隔離する必要がある。本研究は、生体から隔離するための基材開発を行い、温度変化で化学架橋されたゲルを作製することに成功した。本研究で開発した材料では、生体組織内で強固なゲルを形成するには不十分であることがわかったが、架橋に利用する結合を生体内の低分子化合物と干渉しないものに変換することで生体内での応用も可能になることが期待でき、新しいがん治療法の開発の端緒になったと考えられる。
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