研究課題/領域番号 |
18K12140
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90150:医療福祉工学関連
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
齊藤 玄敏 弘前大学, 理工学研究科, 准教授 (70264091)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 尿道留置カテーテル / 尿路感染症 / 深紫外線 / UVC-LED / 殺菌装置 / 殺菌 / 大腸菌 / 殺菌所要時間の推定と実測 / 温度特性 / 留置尿道カテーテルの殺菌 / 留置型尿道カテーテル / UVC / LED |
研究成果の概要 |
尿路感染症は発生件数が多く,死に至ることもある油断できない感染症で,その原因の80%以上が尿道カテーテルの留置によるものである。これまで,留置期間中は感染症を防ぐための殺菌は行われてこなかった。これは感染症の起因菌が膀胱内部と尿道カテーテルの内壁に存在しているためで,外部からの殺菌は意味がないためである。本研究ではUVC-LEDを光源とする留置尿道カテーテル用の紫外線殺菌装置を作成し,その装置が感染症の起因菌を短時間(大腸菌で8秒)で殺菌可能であることを示した。また,研究期間内に装置の改良,評価を繰り返し,臨床試験にスムーズに移行できるレベルの装置に近づけた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により,UVCがシリコーンゴム製の尿道カテーテルを透過し,尿道カテーテル内部を比較的短時間で殺菌可能であることが明らかになった。併せて,殺菌装置の構成を具体化することができた。今後,本装置が臨床試験を経て臨床的に尿路感染症に対して有効であるエビデンスを集め,社会に供与できれば,病院の看護師や自宅療養中の寝たきりの患者自身も,毎日の衛生管理やバイタルチェックと同時に,安全かつ簡単に尿道カテーテルを留置した状態で殺菌を行えることになる。これは患者と医療従事者の負荷軽減,患者のQOL向上,院内感染対策費の軽減に寄与するものと確信する。
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