研究課題/領域番号 |
18K12142
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90150:医療福祉工学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
西田 健太郎 大阪大学, 医学系研究科, 寄附講座講師 (70624229)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 人工視覚 / 緑内障 / 網膜色素変性症 / 糖尿病網膜症 |
研究成果の概要 |
近年の医学の進歩にも関わらず、効果的な治療法がない目の病気が存在する。これらの一つが網膜色素変性症であり、視細胞障害が徐々に減少することで、夜盲や視野障害を発生し、重症例では失明に至る。いくつかの治療法が試みられており、そのうちの一つが人工視覚である。その人工視覚のための新しい電極を作成し評価を行った。今回、ラットで有効性を評価するための実験系を確立し、視細胞障害モデルラットにおいて、従来の電極の半分の直径の電極でも、従来の電極と同じように、電気的誘発電位を起こすことができた。このことから、この電極が低侵襲な電極として用いることが出来ることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
人工視覚の有効性を評価するために、ラットに刺激電極を埋植し、適切な参照電極の位置の検索、及び最適化を行った。その結果、視神経電気刺激による誘発電位の特性を見いだした。また、人工視覚では電極による侵襲が問題となるが、今回、従来型と比べて直径が半分の刺激電極を用いて視神経に電気刺激を行い、従来型の刺激電極と同等の誘発電位を得ることが出来たため、この電極を低侵襲な刺激電極として用いることが出来る可能性がある。低侵襲な刺激電極を用いることで、人工視覚がより安全に使用でき、刺激電極が小型になったことから、人工視覚の欠点である分解能の低さを改善できる可能性がある。
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