研究課題/領域番号 |
18K12154
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90150:医療福祉工学関連
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研究機関 | 佛教大学 |
研究代表者 |
石井 光昭 佛教大学, 保健医療技術学部, 教授 (70445972)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
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キーワード | すくみ足 / 情動 / 呼吸 / ウェアラブルセンサー / 可視化 / 呼吸応答 / パーキンソン病 |
研究成果の概要 |
情動がすくみ足に影響することはよく知られているが,実際の状況における情動の関与の判断は容易ではない.本研究では,すくみ足と関連した情動を反映する呼吸応答を可視化できるかどうかを検討した.測定機器はウェアラブル呼吸・加速度センサーを使用した.測定場面は自動回転ドアの通過とした. すくみ足のない歩行中の呼吸パターンは規則的であったが,すくみ足を呈した場合は,その最中だけでなく直前にも呼吸パターンの変化が生じた.呼吸異常は,短時間の高肺気量位での無呼吸として特徴付けられた.これは,瞬間的な呼吸の自動的なコントロールの障害が招かれた可能性が推察された.すくみ足から脱却する前には深呼気がみられた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,実際のすくみ足の状況に情動が関与しているかどうかの判断の根拠となる客観的な指標を示すことができた.すくみ足に関連した呼吸変化が,脅威な状況で顕著になり,またすくみ足の最中だけでなく直前に生じていることは,情動がすくみ足の誘因となっている可能性を示す. 情動による反応は心拍数よりも呼吸の方が早いことから,呼吸反応を捉えることはすくみ足への情動の貢献をより早く把握することを可能にし,臨床的な意義が大きい.すくみ足から解放直前の深呼気は,辺縁系への過負荷をリセットするための呼吸の意識的なコントロールと思われる.以上から,本研究結果は,実生活でのすくみ足の予防と克服に繋がる可能性がある.
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