研究課題/領域番号 |
18K12157
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90150:医療福祉工学関連
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研究機関 | 九州保健福祉大学 |
研究代表者 |
清水 慶久 九州保健福祉大学, 生命医科学部, 教授 (80403674)
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研究分担者 |
市原 清志 山口大学, 大学院医学系研究科, 教授(特命) (10144495)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2018年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
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キーワード | アロマセラピー / 個人嗅覚嗜好アンケート / 自律神経系分析(LF,LF/HF) / 局所脳酸素飽和度(rSO2) / Aromatherapy / 自律神経系分析 / Power spectrum analysis / 局所混合血酸素飽和度(rSO2) / 局所混合血酸素飽和度 ( rSO2 ) / 認知症予防 / 嗅覚嗜好分析 / 生理機能モニター |
研究成果の概要 |
本研究では、アロマに対する生理反応を厳密な条件下で分析した。健常男女各10名を対象に、5種のアロマ(ラベンダー, ペパーミント, コーヒ, ヒノキ, グレープフルーツ)を健康気圧装置内で正確に定量噴射し、その心拍変動周波数(HF,LF)と局所脳酸素飽和度(rSO2)への影響を分析した。統計学的に有意な所見として、コーヒは副交感神経(HF)を刺激、交感神経(LF/HF)を抑制し、特にHFの上昇は女性でより強かった。ヒノキによるLF/HF反応は、男性で上昇、女性で低下を示した。グレープフルーツでは男性のみLF/HFが低下した。いずれのアロマでもrSO2の有意な変化は認めなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
人間の感じる「快適さ」は非常に主観的なものであり、かつ潜在意識の影響を受けるものである。今回の基礎研究では、一定時間間隔で5種類のアロマを定量的に変化させることにより、自律神経活動の変動と脳血流の変化の解析を試みた。その結果、被験者数が少なく予備的な成績ではあるが、統計学に有意な所見として、アロマの種類と自律神経系の反応との間には、性別の違いも大きく影響を与えることが判明した。今後は、複数の年代層に対して、アロマの種類を増やし、その影響を分析したデータを蓄積することにより、医療施設や介護老人保健施設などで、より安全で効果的なアロマセラピーの実施が可能になると考えられる。
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