研究課題/領域番号 |
18K12161
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90150:医療福祉工学関連
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研究機関 | 群馬パース大学 (2022) 昭和大学 (2018-2021) |
研究代表者 |
佐藤 満 群馬パース大学, リハビリテーション学部, 教授 (10300047)
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研究分担者 |
山下 和彦 東都大学, 幕張ヒューマンケア学部, 教授 (00370198)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 足底感覚 / 高齢者 / 転倒予防 / 運動介入 / 検査・診断システム / 転倒 |
研究成果の概要 |
足部の感覚機能は高齢者の転倒との関連が高いと指摘されているが、加齢で低下した感覚機能は治療運動によって改善するかどうかに関する知見は乏しい。本課題は転倒予防運動による足底感覚の改善の有無と程度を定量的に把握し、治療的裏付けが曖昧であった転倒予防運動の臨床的根拠をより明確にすることを目的とする。通所介護施設で介護予防運動を定期的に受ける高齢者49名を対象に、6ヶ月間の変化を測定した結果、歩行の速度やバランス維持能力の向上とともに、足底面の触覚機能の向上も確認された。転倒予防のための訓練は、身体運動機能向上だけでなく感覚機能の改善が効果に関与している可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高齢者の転倒予防は我が国だけでなく、国際的に重要な課題である。高齢者の転倒は単に運動機能の低下だけでなく複数の要因の相互作用で生じるとされる。そのため足腰の筋力を増強するだけでは転倒を防ぎきれないことが明らかとなってきている。加齢で低下する足の感覚機能が転倒の大きな原因となることはわかっていたが、介護予防運動でこれらの感覚機能が向上するかどうかはよくわかっていなかった。この研究によって、介護施設で提供される介護予防運動は、足の感覚も向上させる効果をもつことが明らかとなり、より転倒予防効果の高い運動プログラムを立案するための手掛かりを与える点で学術的かつ社会的に価値がある。
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